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第14話 卒業生に倒されたい

             

進学塾Axel船橋教室の方針としてなかなかに斬新なことが「外部の方を講師として採用しないこと」にあると思う。と言い切ってしまうと閉鎖的に感じてしまう方も多いと思うが, 僕の指導方針が普通の塾のやり方と変わっているため, どうしても中学生の時に自ら体感した人にしかうまく伝わらないと思うのだ。

無論, 外部の方でも本気でやりたいと考えて頂けたら, 話は変わるのだが, 今のところうまくいった試しがない。例えば今, うちで働いている講師は全員僕の教え子だが, 中3地獄の夏期講習, 呼び出しの補講, 確認テストが合格するまで帰れない, など昭和かぶれのこのやり方を身を持って経験しているため, その大変さ, その効果, または生徒が置かれている状況を察知できる点が, 大きい。

夏期講習中3生が嘆いている横で「私も大変だったよー」と声をかける姿は, きっとかつての自分の心情と照らし合わせているのだろう。僕の夢としては, いつか彼らが独立し, 一つの教室を運営してほしい。進学塾Axelの卒業生たちで各地に塾を建て, 僕は寝ているだけで金が…, おっと違う違う。僕はその光景を見て, うっとりしたいのだ。

塾は勉強だけを教える場所であってほしくない。受験勉強を通じて, 一人の生徒が大きく成長し, 高校を卒業して今度は指導する側に周り, ゆくゆくは教室運営してほしい。僕のやり方を踏襲してくれても良いが, 何より嬉しいのは僕のやり方を改良して, もっと斬新な塾を経営してほしいことにある。

さらには僕の塾よりも生徒を増やして「あれ? 宮部先生の教室, 人気ないんですか?」と言ってくれようものなら, 感激の嵐だ。かつての教え子が自分を越えてくれる。これ以上, 嬉しいことはない。Axelの卒業生10人がそれぞれ10校舎を運営して, 生徒数で自分の教室がビリになりたい。「宮部先生のやり方はもう古いんですよ」と言って引退を迫られたら, 喜んで席を譲るつもりだ。

ただ, かと言ってそう簡単に負けてもつまらないので, まだまだ刃は磨いておくつもりだ。歳はとっても, そう簡単には倒れないぜ。ま, そのころは別の理由, 病気とかで勝手に倒れてしまいそうだけど。

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