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第13話 完成度よりも期日

             

仕事ができる人とはどんな人か, 超端的に言えば「早く丁寧にできる人」に尽きる。仕事は期限が決まっているため, いかに迅速に, またいかに質を高く仕上げるか, だと思う。

勉強も同じでどちらが欠けてもいけない。期限に間に合わず確認テストに合格, また勉強はしたものの, ケアレスミスの連発不合格では話にならない。「早く丁寧に」その質が高いほど, 仕事ができる, 勉強ができると賞賛され, 逆もまた然りである。

だいぶ前, ある講師にデザインを依頼した。期限は11月末日だったが, 提出したのは12月半ばだった。クオリティーはそこそこ高かったものの, 僕は「もういいよ」と伝えた。

日本人の性質かはわからないが, 多くの人は「期日<完成度」を求める傾向にある。

だが実際, 社会で求められているのはどちらかと言えば, 完成度よりも期日だと思う。なぜなら仮に完成度が低くても, 期日前であれば, いくらでも訂正可能であり, こちらの要望も存分に伝える時間があるからだ。

ここで注目してほしいのは, 完成度を高く仕上げたい, という製作者の意向ではなく, 両者の合意が必要な点だ。仮に製作者が良い, 完璧だ, と判断しても依頼者が微妙だと感じる場合も多々あるだろう。芸術はテストと違って明確な点数として表れてくれないため, 作品を通じて相手の意向を汲み取り合い, 最終的に双方の合意を必要とする。

だから完成度よりも期日が大事だと思う。仮に自分としては70%の出来であったとしても, 期日が十分にあれば, 相手の意向を聞いて, 残りの30%を擦り合わせることができるし, もし期日当日に90%の出来であれば, もはや10%の訂正は不可能に近い。

そのために準備が必要だ。かつてあるデザイナーの知り合いがこう言っていた。

「パソコンを開いて何を書くか, 考えている時点で無能だ。できる人はすでに何を書くか決めて, パソコンを開いている。」

つまり勉強も同じで, 塾にきて何をしようか考えていたら成績は上がらない。先ほどの言葉を引用して, 机に座ったらすぐに始められる習慣を根づかせてみてはどうだろうか。

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