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第6話 ナポレオンってハマるんですよ

             

ナポレオンをご存知だろうか, かつてのフランス皇帝ではなく, トランプのゲームだ。その存在を知ったのは今から10年以上前になる。初めて塾の世界に足を踏み入れた時に, そこに勤める講師たちが朝方まで没頭していた遊び, 彼らはナポレオンのために塾に来て, ナポレオンゆえに朝学校に行けなくなり, しっかり中毒になっていた。そして僕も余すことなく中毒になり, 仕事がない日も塾に来るようになってしまった。それがナポレオンである。

ナポレオンのルールは超難しい。おそらく数あるトランプの中でも難しさは最上級, 専門用語が数多くあり, 仮にルールが理解できたとしても, 実践できるようになるまで1ヶ月は要する。

また様々な制約が多い。一人で勝つことができない点(たまにあるが), 5人集まらないとできない点, 一時たりとも頭を休められない点, など十分な難しさ, 十分な探究心をそそるため, これが中毒性の要因ともなっている。

進学塾Axelでは毎年夏期講習, 中3生だけを対象にナポレオンを教える。「国数英理社ナ」がAxelの指導カリキュラムだ。

なぜナポレオンを教えるのか, 理由は三つある。

1つ目は息抜きだ。うちの中3夏期講習は長く朝9時から夜22時まで。ブラック企業のように生徒を拘束するため, 多少の娯楽は必要である。ただ娯楽と言っても, ほっとくと中学生は休憩時間になるとスマホゲームに興じてしまうため, それならナポレオンの方がよい。ナポレオンの方が思考力もつくし, 惰性でゲームに興じることがなくなる, という判断だ。

2つ目はチームワークだ。ナポレオンは5人でやるため, チームワークが大事だ。自分のカードが強ければ勝つ, というわけでもない。仲間との協力が必要で, そこに敵との心理戦も加わり, 思考の真骨頂のような要素が秘められている。

3つ目は思考力を鍛えるためだ。ナポレオンだけでなく, ゲームは思考力を鍛える点では勉強よりも力を発揮してくれる。また勉強よりも面白いので, 意欲的に考えることができる。

この3点を踏まえて, ナポレオンを中学生に教えない理由がない。この仕事は今年で12年目を迎えるが, 毎年かかすことなく, 教えるようにしている。そしてほとんどがハマる。休み時間になると, すぐにトランプを取り出し, 5人かき集め, 戦いの記録をメモする。

メモは後に僕の方で集計され, 月間ごとにまとめられ, 月末にランキングが発表される。

「キング→プロ→1軍→2軍→アマ→育成」と階級があり, 参加者はより上のランクに食い込むため, 目を血走らせて, 健闘する。ランクによって一喜一憂する中学生を見ては, 「あー、だるい集計して良かったな」と感じる、

そんなナポレオン, 特に今年の3年生は熱中度が半端ない。若干「教えすぎたかな」と後悔する面もあるが, これでいいのだ, これが正しかったのだ, と妙に自分に言い聞かせている。もちろん勉強も大事だが, かと言って勉強ばかりが主流ではない。それなら他の塾でもやっていることだし, うちに通ってくれているからには, うちでしか経験できないことをさせてあげたいと思う。

覚えたい方は是非, 進学塾Axelの門戸を叩いて頂きたい。ただうちは勉強メインであることも忘れずに。

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